016つの確認座標内容を開く
会社が実在することと、届いた請求が正しいことは別の確認です。

法務省一覧で会社を見つけた後も、通知の送信元、会社の立場、元の契約、金額の基準日、支払先を一項目ずつ確認します。

通知を6つの座標に分けると、未確認の場所が見える

「サービサーから連絡が来た」という一文の中には、会社の実在確認から支払後の記録まで、性質の異なる確認が含まれています。最初から支払う・争うと決めず、次の6座標のうち、どこまで資料で確認できているかを印してください。

座標確認する事実この段階では決めないこと
01 会社正式商号、許可番号、法人番号、本店、営業中一覧通知が本物か、請求が正しいか
02 連絡郵便、電話、SMS、URL、会社公式の照会先同じ会社名・番号を使う全連絡が本物か
03 立場現在債権者、譲渡人・譲受人、委託元・受託者会社の事業案内だけで個別通知の立場を断定
04 債権原契約、元債権者、契約番号、保証、代位弁済似たサービス名だけで自分の契約と判断
05 金額基準日、元本、利息、遅延損害金、費用、入金履歴通知の合計額が現在残高か
06 支払口座名義、期限、充当、受取確認、完済後残高電話だけで支払先・合意条件が確定したか
確認は一直線ではありません。
裁判所書類がある場合は期限確認を最優先にします。不審な口座・携帯番号・短縮URLがある場合は、通知内の経路を使わず、証拠を保存して公式座標から確認します。
02制度と定義内容を開く
制度記録 01

サービサーは「誰の、どの債権でも回収する会社」ではない

債権管理回収業に関する特別措置法は、弁護士法の特例として、許可を受けた債権回収会社が業として特定金銭債権の管理・回収を行えるようにし、同時に必要な規制と監督を設ける法律です。法律上の債権回収会社は、法務大臣の許可を受けた株式会社を指します。資料01・02

法律上の名称
債権回収会社。一般に「サービサー」と呼ばれる
会社形態
法務大臣の許可を受けた株式会社
本業の対象
法律・政令が定める特定金銭債権
本業の方法
委託を受ける、または債権を譲り受けて管理・回収する
監督行政
法務省が業法に基づく許認可・監督を担う

したがって、「債権回収」「収納代行」「請求代行」という言葉がある民間会社をすべてサービサーと呼ぶことはできません。反対に、許可会社が会社公式サイトで集金代行、コンサルティング、不動産関連等を公表していても、その全てがサービサー法上の本業とは限りません。本業、付随業務、法務大臣の承認を受けた兼業を分けて読む必要があります。

業界規模は大きいが、個別会社の評価には使えない

法務省の2025年12月31日現在の調査では、同年中の取扱債権数は1,393万件で、内訳は譲受240万件、受託1,153万件でした。同年中の取扱債権額は12兆2,744億円、回収額は1兆9,072億円です。資料09

統計と会社一覧は基準日が異なります。

業務状況調査は2025年末時点の74社、当サイトの会社台帳は法務省の2026年7月1日現在の営業中72社を基準とします。数の違いを会社の増減理由や個別会社の状態へ推測で結び付けません。

03譲受と受託内容を開く
制度記録 02

「譲り受けた」と「管理回収を受託した」では、会社の立場が違う

サービサー法上の債権管理回収業には、債権を譲り受けて行う形と、委託を受けて行う形があります。会社公式サイトで両方の事業を公表する会社もあるため、会社全体の事業内容だけから、届いた通知の立場を決めることはできません。

通知上の整理主に確認する相手・資料確認する質問
債権譲受の可能性
「債権譲渡」「譲受」「債権者変更」
譲渡人、譲受人、対象契約、譲渡日、通知主体、現在残高現在の債権者は誰か。対象契約と譲受日を何で確認できるか
管理回収受託の可能性
「委託」「受託」「管理回収会社」
委託元、受託範囲、照会先、支払先名義、完済確認の主体委託元は誰か。会社は何を受託し、支払・完済は誰が確認するか
代位弁済・求償の可能性
「保証」「代位弁済」「求償権」
保証契約、代位弁済日、元債権者、求償残高どの保証契約に基づき、いつ誰へ代位弁済したのか
立場を読めない会社座標を別経路で確認し、権限の基礎となる事実を照会債権者か受託者か。管理回収権限の基礎は何か

受託の場合、法11条は、債権回収会社が委託者のために自己の名をもって管理・回収に関する裁判上・裁判外の行為を行う権限を定めています。一方、一定の裁判手続は弁護士に追行させなければならないとされています。資料01・02

書面にある語を一語ずつ確認する場合は、通知文言辞典の当事者・立場から、譲渡人・譲受人・委託元・受託者を同じ順序で照合できます。

04取扱債権内容を開く
制度記録 03

特定金銭債権は、身近な貸付・クレジットから流動化・保証まで複数群ある

法2条は対象債権を列挙しています。法務省は、それらを金融機関等の貸付、リース・クレジット、資産流動化、ファクタリング、倒産手続、保証・求償権等の群に整理しています。資料01・02

法務省の整理代表例通知・手元資料で探す語
金融機関等の貸付債権銀行、政府系機関、保険会社、貸金業者等の貸付と関連債権元金融機関、貸付番号、保証、担保
リース・クレジット債権リース、カード、個品割賦、自社割賦等カード・信販会社、利用契約、商品・役務
資産流動化関連SPC・SPVの流動化対象資産、信託受益権関連信託、流動化、証券化、管理受託
ファクタリング関連一定の事業者が業として買い取った金銭債権売掛債権、譲渡人、買取
倒産手続等の関連法的倒産手続中の者等が有する・譲渡した債権破産、再生、更生、特別清算
保証・求償権対象債権の保証債権、信用保証協会等の求償権保証会社、代位弁済、求償
政令で定める関連債権法律の列挙債権に類し、または密接に関連するもの法2条1項の該当区分
この表は、自分の債権を分類する自動判定表ではありません。元契約、債権発生の経緯、譲渡・委託資料によって確認します。会社サイトの「取扱可能」という説明だけでは、個別通知の対象債権を確認できません。
05許可の意味内容を開く
制度記録 04

法務大臣許可は会社の入口を確認する制度で、請求の保証書ではない

許可の主な基準には、資本金5億円以上、常務に従事する取締役の中に適格な弁護士がいること、暴力団員等の関与排除、役員等の欠格事由、適正に業務を遂行できる人的構成が含まれます。警察庁長官と日本弁護士連合会への意見聴取の仕組みも置かれています。資料01・02・03

許可・監督上の座標確認できること確認できないこと
営業中許可会社一覧基準日に営業中として掲載された正式商号、許可番号、本店、代表電話等手元の通知・SMS・口座が本物か
資本金・人的構成等許可基準として法が一定要件を置いていること会社別の交渉結果、信用力、回収姿勢
弁護士取締役内部から業務執行全般の適正を監督する仕組み読者の個別案件をその取締役が代理・相談対応すること
許可番号会社名・法務省一覧・通知の照合座標対象契約、残高、譲渡・委託関係の正しさ
許可番号は「会社を探す鍵」として使います。

正式商号、法人番号、本店、公式連絡先と組み合わせ、通知内の番号へ折り返す前の別経路照合に使います。

06業務範囲内容を開く
制度記録 05

会社公式の「事業内容」は、本業・付随業務・承認兼業を分けて読む

法12条は、債権回収会社が債権管理回収業と一定の業務以外を原則として営めず、支障がないと認められる業務は法務大臣の承認を受けて兼業できる仕組みを定めます。監督ガイドラインは、特定金銭債権以外の集金代行、不動産関連、貸金、調査・コンサルティング等について、内容により兼業承認が必要となる例を示しています。資料01・05

会社公式で見る表現一般的な読み方その表現だけでは分からないこと
債権買取・譲受債権を譲り受けて管理回収する業務を公表読者の債権を譲り受けたか
管理回収受託委託を受ける業務を公表通知記載の委託元・受託範囲が正しいか
集金代行・事務代行・コールセンター連絡、入金、書類等の事務を公表全てがサービサー法上の本業か
再生支援・コンサルティング再生・助言関連の業務を公表個人へ減免・返済条件が必ず提案されるか
担保・不動産・流動化・バックアップ担保資産、証券化、債権流動化等の支援を公表手元の通知に担保・流動化関係があるか

当サイトの72社詳細では、会社公式が公表する業務原文を残し、読解補助を付けます。読解補助は会社の能力、取扱規模、信用力、交渉しやすさを評価するものではありません。

07管理回収の流れ内容を開く
制度記録 06

管理回収の流れは、通知・照会・支払・残高記録に分けて追う

実際の順序や書面は、譲受・受託、債権種類、契約、会社、裁判手続の有無で異なります。次の表は結果を予測するものではなく、手元の記録がどの段階にあるかを整理するための一般的な見取り図です。

段階資料・連絡で確認すること残す記録
1 委託・譲受委託元・譲渡人、対象債権、会社の立場譲渡・受託を示す書面、確認日
2 通知・連絡正式商号、許可番号、担当部署、元債権者、請求の基準日封筒、全ページ、SMS、着信履歴
3 本人・債権照会本人確認の方法、対象契約、残高内訳、権限の基礎質問、回答、担当者、未回答項目
4 支払・相談口座名義、条件、期限、充当、合意書面振込控え、合意書、受取確認
5 残高・完済入金後残高、次回条件、残高ゼロ、債権証書の扱い残高回答、受取証書、完済確認
6 法的手続がある場合裁判所名、事件番号、書類名、受取日、期限裁判所書類・封筒一式を最優先で保存

法15条は弁済時の受取証書、法16条は全部弁済を受けて会社が債権証書を持つ場合の返還を定めます。口座への払込み等では、受取証書は請求があった場合に適用されるため、振込記録を保存し、入金後残高・完済確認の方法を会社へ聞いてください。資料01・05

08業務上の規制内容を開く
制度記録 07

業務上の規制は、個別判断ではなく「事実を記録する軸」として使う

サービサー法は、威迫や私生活・業務の平穏を害する言動、偽りその他不正の手段、一定の超過利息等の要求、返済資金の借入れ要求、親族等へのみだりな弁済要求等を規制します。監督ガイドラインは、連絡時間、反復連絡、勤務先・第三者、退去要求等について具体例を示しています。資料01・05

公式資料の確認軸記録する事実注意
威迫・平穏侵害日時、人数、場所、具体的な言葉・態度、録音・書面当サイトで違法性を断定しない
午後9時〜午前8時の連絡着信・FAX・訪問時刻、事前承諾の有無ガイドラインは「正当な理由なく」を要件とする
反復・継続連絡日ごとの回数、方法、番号、約束した連絡時期回数だけで結論を出さず経緯を保存
勤務先・第三者誰へ、どの方法で、何を伝え・要求したか正当な理由等を含む個別事情がある
氏名・権限・残高会社、部署、担当者、権限の説明、残高と計算日相手方の請求時の明示事項が施行規則にある
借入・親族への要求提案された借入先・換金方法、要求を受けた親族等「みだりに」の判断をサイトで行わない
代理人等への委託後通知日、通知方法、その後の訪問・電話・要求法18条8項は正当な理由のない行為を規制
危険を感じる場合は、会社との議論より安全確保を優先します。

緊急時は110、緊急ではない警察相談は#9110を使います。記録を消さず、会社の苦情窓口や消費生活相談へ伝えられるよう事実を時系列にします。

09監督と個人情報内容を開く
制度記録 08

許可後も、報告・立入検査・帳簿・処分の監督が続く

法務大臣は、報告・資料提出を求め、立入検査を行い、必要に応じて業務改善命令、業務停止、許可取消しを行える仕組みです。立入検査マニュアルは、全許可会社を対象とする定期検査と、違法・不当業務の情報提供や改善確認等に応じる特別検査を定めています。資料01・06

監督の層公式資料上の対象読者との関係
事業報告・帳簿債権、弁済、交渉、法的手続、委託・譲受等の記録会社回答の日時・担当・内容を自分側でも残す
定期検査許可要件、内部統制、財務、管理回収、法定帳簿、兼業、研修等許可後も監督対象であることを理解
特別検査不適正業務の疑い、改善命令後の確認等苦情・情報提供では具体的事実が重要
監督処分業務改善、業務停止、許可取消し等会社評価へ一般化せず、法務省の公表事実を基準日付きで確認

個人情報は、回収できるから自由に使えるわけではない

債権管理回収業分野の個人情報保護ガイドラインは、利用目的の具体化、目的外利用の制限、機微情報、安全管理、委託先監督、開示・訂正・利用停止等の手続、苦情処理、個人情報保護宣言を定めています。会社詳細で公式サイトを確認する際は、会社概要だけでなく、利用目的、開示等の手続、苦情窓口も確認対象になります。資料07

本人確認
権限のない相手へ情報を出さないための確認と、必要以上の情報を渡さないことを両立
利用目的
本業・兼業のどの目的で情報を扱うかを会社公式で確認
開示等
会社が公表する受付方法、本人・代理人確認、手数料・回答方法を確認
苦情窓口
請求内容の問い合わせ先と、個人情報・業務対応の苦情窓口を区別
10架空請求との区別内容を開く
制度記録 09

実在する会社名があっても、なりすましは別経路で除外する

法務省は、実在する債権回収会社または類似商号をかたり、「債権譲渡を受けた」等として架空請求する事案へ注意を促しています。請求根拠に心当たりがない場合は、法務省一覧にある正しい連絡先から確認するよう案内しています。資料08

法務省が示す注意点その場の行動別経路で確認
目隠しシールのないはがきで請求・督促書面・はがき両面を保存し、連絡しない法務省一覧、会社公式窓口
連絡先として多数の電話番号を列挙いずれにも折り返さず番号を記録会社公式の代表・専用窓口
担当者連絡先として携帯電話を指定担当者へ直接連絡せず保存会社公式番号から部署在籍を確認
個人名義口座を振込先に指定振り込まない会社公式窓口、金融機関、188・#9110
「法務省認可通告書」等を称する制度名を信用せず書面を保存法務省はそのような制度がないと案内

正規のSMSを使い、送信元番号やURLを会社公式サイトで公表するサービサーもあります。そのため、「SMSなら詐欺」「番号が公式なら必ず本物」のどちらにも決めつけず、通知本文、送信元、リンク先、対象契約、案内口座をまとめて照合します。

1172社台帳の使い方内容を開く
制度記録 10

72社台帳は、会社を評価する表ではなく、通知を照合する公的座標簿

当サイトは、法務省の2026年7月1日現在の営業中許可会社72社を、同じ項目順で掲載しています。口コミ、星、回収の厳しさ、交渉結果、閲覧数で並べず、許可番号、法人番号、本店に加え、会社が公表する取扱債権、譲受・受託等の業務形態、具体名、用途別窓口、SMS等、一次出典を確認できます。

記録使い方限界
全72社一覧正式商号、許可番号、地域、系列、窓口等で検索掲載順は評価・推奨順位ではない
会社詳細取扱債権、譲受・受託等の業務、具体名、窓口、SMS等を公式原文と出典で照合会社全体の公表内容は個別通知の債権・立場・支払先を証明しない
2社比較票似た商号・通知・窓口を左右同じ順で比較優劣・信用力・支払結果を比較しない
更新履歴商号、本店、系列、URL、SMS等の公式変更を確認全変更を即時網羅する保証ではない
通知照合票会社・立場・債権・金額・支払・連絡回答を端末内で整理入力内容から法的結論を自動判定しない
会社名が分かったら、公表5欄を同じ順で確認できます。

取扱債権、業務形態、具体名、用途別窓口、SMS等を確認し、「公表あり」と「確認資料に記載なし」を分けます。公表を確認できない項目を非取扱い・非利用とは判断しません。

72社から会社記録を開く

会社へ連絡する前の最終質問票

01

御社の正式商号、許可番号、担当部署、担当者名を確認したい

02

御社は現在の債権者か、管理回収受託者か。譲渡人・委託元は誰か

03

対象契約、元債権者、契約番号、債権発生日を何で確認できるか

04

基準日、元本、利息、遅延損害金、費用、入金履歴、現在残高の内訳は何か

05

支払先の口座名義、充当順、入金後残高、受取・完済確認の方法は何か

06

回答を書面または安全な会員画面で確認できるか。未回答項目はいつ確認できるか

確認後も、結論を急がず記録を一つに束ねる

封筒・通知全ページ、会社座標、質問と回答、元契約、入金記録を日付順にします。裁判所書類がある場合は最前面に置き、受取日・事件番号・期限を別紙へ転記します。

このガイドで決められないこと

このガイドで確認できること

  • サービサー制度、許可、監督の一般的な仕組み
  • 譲受・受託等で確認する項目の違い
  • 通知・会社回答を記録する具体的な座標
  • 法務省・e-Gov等の一次資料への入口

個別確認が必要なこと

  • 通知・請求・債権譲渡・委託関係の有効性
  • 支払義務、残高計算、消滅時効、抗弁
  • 特定の連絡行為が違法・不当か
  • 分割・減免・裁判手続の結果
このページは制度と確認手順を説明する一般情報です。個別の法律関係を判定せず、不明点は「未確認」として資料・質問・回答を保存します。